環 境 報 告 書
E n v i r o n m e n t a l S u s t a i n a b i l i t y R e p o r t
2 0 0 5
JCONTENTS
●編集方針
●報告範囲
対象組織
対象期間
環境パフォーマンスデータの集計対象組織
次回発行予定
グループ概要
JFEホールディングス社長メッセージ
事業会社社長メッセージ
JFEスチール(株)東日本製鉄所(千葉地区)の
環境問題に関するご報告
環境報告Ⅰ
環境報告Ⅱ
環境報告Ⅲ
社会とのかかわり
資料・データ
第三者コメント/編集後記
グ ル ー プ 概 要
社名の由来
JFEスチール
JFEエンジニアリング
事業拠点
JFEホールディングス
■社名の由来
JFEスチール株式会社
粗鋼生産量世界第4位(2004年)の鉄鋼一貫メーカーとして、 各種鉄鋼製品の製造・販売を主力事業とし、鋼材加工製品、各 種鉄鋼製品、原材料等の製造・販売、さらにそれらの周辺事業 として運輸業および設備保全・工事などを行っています。
JFEエンジニアリング株式会社
JFE都市開発株式会社
川崎マイクロエレクトロニクス株式会社
JFE技研株式会社
http://www.jfe-holdings.co.jp/company/brand/index.html■統合の経緯
http://www.jfe-holdings.co.jp/company/tougou/index.html
●
鉄鋼とならぶJFEグループのコア事業であるエンジニアリング 事業を担っています。パイプラインを中心としたエネルギー関 連分野、ごみ処理施設、上下水道などの環境関連分野、鉄鋼な どの鋼構造物分野、産業用機械分野、製鉄技術に関連する分野 で高い技術によるソリューションを提供しています。
JFEグループの保有する遊休地を再開発し、新しい街づくりを する「大規模複合開発事業」、高品質で個性豊かなマンション を供給する「マンション分譲事業」、土地・建物資産の開発・管理・ 運営を行う「不動産ソリューション事業」の三つの事業で、首都 圏に快適な都市環境を創造しています。
高機能・高付加価値のASIC(特定用途向け集積回路)に特化 し、設計・開発から、製造、テスト、出荷まで一貫して行うLSIベ ンダーです。デジタルカメラ、液晶モニター向け製品に強み を発揮し、世界的にも高いシェアを誇っています。
JFEグループのコア事業である鉄鋼事業とエンジニアリング 事業に共通する基盤技術をさらに発展させるとともに、異種 技術との有機的結合により新たな技術の可能性を切り開く「コ ンセプト創造型」の研究機関です。
事業所名 東日本製鉄所
知多製造所 西日本製鉄所
千葉地区
京浜地区
倉敷地区
福山地区
主な製造品目 事業所名
鶴見事業所
清水製作所 津製作所
主な製造品目
川崎マイクロエレクトロニクス
事業所名 宇都宮工場
主な製造品目
En
vironmental Sustainability Report
JFEグループは、企業行動指針および環境方針
の中で、
「地球環境との共存」と「地球環境の向上」
を掲げ、環境と調和した事業活動を推進してまいり
ました。しかしながら、
JFEスチール( 株 )東日本製
鉄所千葉地区におきまして、昨年12月以降、環境(排
水)にかかわる問題を引き起こし、現在、千葉県・千
葉市のご指導の下、対応に鋭意努めているところ
であります。あらためて、地域住民のみなさまをはじ
め多くの方々に、多大なるご心配とご迷惑をおかけ
しておりますことを心より深くお詫び申し上げます。
今回の環境問題によりまして、これまでの私ども
の環境への取り組みについて、いまだ至らない部分
のあることが明らかになりました。千葉地区において、
徹底的に対策を講じることはもちろんでありますが、
本問題がJFEグループ全体の課題であることを強
く認識し、グループ全体として環境管理体制の抜
本的立て直しを行うとともに、管理運営面、設備面
における再発防止策に全力で取り組んでまいります。
JFEグループでは、引続き事業活動に伴う環境
負荷の低減や省エネルギーに真摯に取り組むこと
はもちろん、これまで培ってきた、地球温暖化防止に
代表される地球環境に貢献する技術・製品・サービ
スの提供に一層努めることで、みなさまの信頼をい
ただきたいと考えております。
鉄鋼生産の分野では、近年、中国などの経済発
展に伴い、鉄鋼需要は拡大の一途をたどっておりま
すが、世界一環境負荷の小さな製造プロセスで、地
球環境の持続に資する鉄鋼製品を作り、お客様へ
安定して供給することが重要な責務と考えておりま
す。たとえば、自動車の軽量化につながる高張力鋼
板、モーターなどに使用することで省電力につなが
る電磁鋼板、太陽電池用シリコン材料などの供給を
通じて、従前以上に地球温暖化防止に貢献してま
いります。
エンジニアリング、エネルギーの分野では、ダイオ
キシンなどの有害物質除去技術、バイオマス発電や
風力発電などの再生可能エネルギー技術、水和物
スラリーを利用した空調システムなどの省エネルギー
技術、
21世紀のクリーンエネルギーとして大きな期
待が寄せられているジメチルエーテル(DME)の
開発などを通じて、世の中の環境負荷の低減と地
球温暖化防止に貢献してまいります。
またリサイクルの分野では、製鉄技術とエンジニ
アリング技術を融合した、数々の特徴あるリサイクル
事業を展開し、地域の持続的な資源循環の一翼を
担ってまいります。
この「環境報告書」では、現在のJFEグループ
各社の環境への取り組みについてご紹介し、千葉
地区の環境問題につきましても、その経緯と対策の
状況などをご説明しております。また、
JFEグループ
と社会とのかかわりにつきましても掲載いたしました。
本報告書をご高覧いただき、私どもの取り組みにつ
いてご理解をたまわるとともに、今後の活動に向け
た忌憚のないご意見、ご助言を頂戴できれば幸甚
に存じます。
J F E ホ ー ル デ ィ ン グ ス 社 長 メ ッ セ ー ジ
J F E ホ ー ル デ ィ ン グ ス 社 長 メ ッ セ ー ジ
JFEグループは、
常に世界最高の技術をもって社会に貢献します 。
1.
すべての事業活動における環境負荷低減
現在および将来の環境負荷の低減に努めるとともに、環境負荷低減のための革新的な技術開発を推進します。
2.
技術、製品による貢献
最先端の技術、設備および環境調和型商品の開発・提供によって、より良い環境づくりに貢献します。
3.
省資源、省エネルギー事業による貢献
地球環境を視野に入れたリサイクル事業およびエネルギー供給事業を推進し、 省資源および省エネルギー社会の構築に貢献します。
4.
社会とのコミュニケーションの促進
地域社会の一員として、市民、行政、企業との連携を図り、地域のより良い環境づくりに貢献します。
5.
国際協力の推進
環境技術移転など国際協力を積極的に推進し、地球規模の環境保全活動に貢献します。
企業理念
JFEグループは、地球環境の向上を経営の重要課題と位置付け、
環境と調和した事業活動を推進 することにより、
豊かな社会づくりをめざします 。
環境理念
事 業 会 社 社 長 メ ッ セ ー ジ
当社はJFEグループのコア事業のひとつである鉄 鋼事業を担う上で、世界最先端の技術を駆使して事 業活動にともなう環境負荷の低減を推進するとともに、 社会ニーズに即した環境と調和する製品・技術の開発・ 提供を通じて、広く社会への貢献に努めております。 しかしながら、昨年12月以降、東日本製鉄所千葉 地区において水質にかかる環境問題を引き起こした
ことで、当社の環境への取り組みが未だ確実なもの となっていないことを厳粛に受け止めております。 地域住民の皆様をはじめ多くの方々に、ご心配とご 迷惑をおかけしておりますことを心よりお詫び申し 上げますとともに、環境保全において社会的責任を 果たせる企業基盤の確立に真摯に取り組んでまいり ます。
代表取締役社長
馬田 一
当社は1999年にISO14001の認証を取得して以 来、工場生産や現地工事を遂行する中で、適切に環境 管理を行い、環境負荷の低減に向けた活動を着実に実 行しております。社会基盤整備を中心に事業を展開し ている当社は、環境・エネルギー分野を中核事業とし て位置付け、これまでさまざまな「環境と調和した商品・ 技術」を提供し続けてまいりました。当社事業は新エ
ネルギー、省エネルギーなどの環境負荷低減と地球温 暖化防止に対応する従来の商品・技術に加えて、循環 型社会形成に貢献するリサイクル事業の運営まで社会 のニーズに幅広く対応しております。JFEグループの エンジニアリング部門を担う会社として、今後も自らの 事業活動の中では環境負荷を少なくするとともに、環 境にやさしい商品・技術の開発に努めてまいります。
代表取締役社長
齊藤 脩
当社は、都市開発事業を通じて「住む、働く、集 う」という暮らしを彩る快適で創造性に富んだ「都 市環境の提供」の実現を目指しています。 遊休工場用地や既成市街地の複合再開発は、 多様な社会ニーズに対応する「街づくり」そのも のです。その開発規模から地域環境に与える影
響は大きく、「 環境調和 」が強く求められ、また、
開発段階で発生する「環境負荷」をいかに低減す るかも重要な課題となっています。
以上の認識をふまえ、当社は、メーカーを源流 とした企業特性を活かし、環境に対する社会的責 任を果たしてまいります。
代表取締役社長
重見 憲明
当社は、高度な設計技術力と製造技術力でお 客様に最適なソリューションを提供すると同時に、 社会的責任を果たすASIC-LSIベンダーを目指 しています。社会的責任の重要部分をなす環境 活動には、2つの側面があります。
1つは、電力使用量削減、PRTR物質使用量削 減など製造工程の環境負荷低減です。もう1つは、
鉛やハロゲン化合物などの有害物質を製品に含 有させない生産体制の確立です。
当社は、この2つの活動を計画的かつ系統的に 推進してまいります。
代表取締役社長
山内 由紀夫
当社は、「コンセプト創出型研究所」を目指し、
JFEグループの主要事業である鉄鋼事業とエンジ ニアリング事業に関わる共通基盤技術の開発を担っ ています。
新エネルギーならびに環境との共生技術は当社
推進しています。
また近年、企業の環境配慮、安心・安全、防災など をふまえたBCM(Business Continuity Management: 企業継続経営)が再認識されています。
当社は、これらの課題を研究開発の重要な方向の
JFEスチール
JFEエンジニアリング
JFE都市開発
川崎マイクロエレクトロニクス
JFE技研
事 業 会 社 社 長 メ ッ セ ー ジ
1995 2000 2005
事業所の環境保全・省エネルギー活動
環境調和型製品・エンジニアリング技術・設備の提供
総 合 的 な 取 り 組 み
省 エ ネ ル ギ ー 活 動
環 境 調 和 型 鉄 鋼 製 品 ・ 設 備 の 提 供
ク リ ー ン ・ 省 エ ネ ル ギ ー 技 術 の 提 供
環 境 保 全 設 備 の 提 供
’97
’98
’01 ’03
’03
’03 ’03
’04
’97 ’00
’00 ’01 ’01 ’01 ’02 ’02 ’02 ’04 ’04 ’04 ’04 ’96 ’96 ’96 ’96 ’02 ’03 ’97 ’97 ’97 ’98 ’98 ’99
’99 ’03
’95 ’99 ’00 ’03
’03 ’04 ’04 ’04 ’96 ’96 ’01 ’01 ’01 ’01 ’02 ’02 ’98 ’98 ’98 ’98 ’98
第4期
省エネルギー活動 省エネルギー活動 第5期
’95∼’02 ’03∼
■JFEグループの環境への取り組みの推移
千 葉 地 区 の 環 境 問 題
Ⅰ.自社測定データの書き換えについて
排水管理において、公共用水域への出口である排水口と廃水処理設備出側 の排水溝で、水質分析を行い、水質分析結果が基準値を超過した場合は、原因 を調査し適切な処置・対策を実施する必要があります(右図破線部)。しかしな がら、今回千葉地区においては、排水口と排水溝の水質分析結果のうち、水質汚 濁防止法および公害防止協定に定められた基準を超過する値について、基準 値内への書き換えを行い千葉県・千葉市に報告していました(2001年以降の 水質分析結果の総数89,642件のうち1,109件)。さらに、上司から経営幹部 に至るまで、この書き換えについて把握できていませんでした。そのため、水 質管理レベルの低下と水質異常への対応遅れ見逃しが生じ、基準値超過の排 水を公共用水域に排出する異常が発生していました。
以下、
の、2つの問題点について原因と対策を報告いたします。
JFEスチール(株)東日本製鉄所(千葉地区)の
環境問題に関するご報告
■経緯
■本件の問題と水質管理の本来あるべき姿
このたび、JFEスチール(株)東日本製鉄所(千葉地区)において、水質に関わる環境問題を引き起こし、地域住民のみなさ
まをはじめ、関係当局ならびに関係各方面の方々に多大なるご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。このよ うな事態を二度と発生させることのないよう、環境保全は企業経営の最重要課題であるとの理念を再確立するとともに、社会 の一員として負うべき責任の重さを今一度噛み締め、原点に立ち返り会社全体で再発防止の対策に取り組んでおります。ここ では、この環境問題の経緯と改善対策について報告いたします。
自社測定データの書き換えは、水質管理業務の業務運営デー タ管理において、以下のような管理面の不備が要因になって いたと考えられます。それぞれの要因について対策を検討し、 再発防止に向けた環境管理体制の抜本的な見直しに取り組ん
Ⅰ.自社測定データの書き換え
Ⅱ.水質汚濁防止法違反もしくは公害防止協定違反
※1) 排水口
※2) 排水溝
※3)
【2004年】
【2005年】
本件の問題
千葉地区の取り組み
問題点 千葉地区における対策
千葉地区において、水質汚濁防止法もしくは公害防止協定の基準値超過および一部排水口における排水量の異常が明らかになり ました。これらの問題に対し、再発防止にむけて、原因究明と対策に真摯に取り組んでおります。ここでは、西工場防波堤およびその 周辺からの高アルカリ水の漏水、西6号排水口におけるシアンの基準値超過、および排水量の異常について原因と対策を報告いた します。なお、その他の基準値超過の原因と対策については、下記のホームページを参照ください。
千 葉 地 区 の 環 境 問 題
Ⅱ.水質汚濁防止法違反もしくは公害防止協定違反について
●環境管理部の独立(2005年1月28日)
環境保全を企業経営の最重要課題と位置づけ、環境管 理部を独立した部門として新たに設置しました。
●環境管理部の権限強化(2005年2月16日)
環境管理部の権限に操業停止命令を盛り込み、環境が全て に優先することを明確にしました。さらに、環境管理部門・各 工場等の環境管理における役割、責任、権限を明確化しました。
●環境管理人員の増強(2005年3月24日)
環境管理部門スタッフおよび現場を24時間体制でパトロー ルする人員を従来の12名から22名に増員しました。
ᰝ
環境管理部門の機能強化
●緊急研修会(2005年2月7日)
千葉地区の全製造部門および構内の関連会社の管理 者全員を対象に、今回の事例に基づいた環境意識・コン プライアンスの再徹底をはかりました。
●公害防止協定研修会(2005年4月14日・21日)
千葉地区の部長、工場長、室長、統括マネージャーを対象 に、公害防止協定の内容についての再教育を実施しました。
●公害防止管理者(国家資格)取得推進
生産工程の操業部門が高い環境保全意識を持ち自主 的な環境管理を行うため、公害防止管理者の資格取得を 推進し、千葉地区の全生産工程に1名以上配置すること を目指します。
ᰠ
環境保全に関する意識向上とコンプライアンスの再徹底
ホームページにおいて、問題の経緯、対策状況および水 質データを開示しています。
ᰡ
県民・市民への情報開示
●オンラインでの異常監視
排水口、排水溝、さらに上流の生産工程でオンライン測 定による異常監視のための自動分析計の導入を行います。
●分析精度の担保(2005年4月1日)
測定データの信頼性を向上させるため、計量証明事業 者計量証明書の発行を求めることとしました。
ᰟ
異常判定の迅速化と精度向上のための
ハード・ソフト対応
●分析時間の短縮と連絡体制の整備(2005年1月22日)
分析時間の短縮をはかるとともに、異常の場合は判明 と同時に水質管理担当者に連絡が入る体制とし、即座に 千葉地区関係者に連絡するとともに、現地状況を判断し 対応する体制を整備しました。
●環境測定データのチェック体制と共有化(2005年2月3日)
環境管理部にて収集した環境測定データは担当者のダ ブルチェック、上司である環境防災室長のチェックを経て 速やかに社内に配信する仕組みを構築しました。異常が発 生した場合は、速やかに適切な対策改善を実施する体制を 整えました。また、所長・副所長・各部長まで毎朝のミーティ ングで環境データを確認し、情報の共有化をはかっています。
ᰞ
異常監視の強化とタイムリーな対策・改善の実施
http://www.jfe-steel.co.jp/works/east/chiba/kankyo/050428kaizen02.pdf http://www.jfe-steel.co.jp/works/east/chiba/env-pdf/03092.pdf
※1) COD: Chemical Oxygen Demand(化学的酸素要求量)
※2) 浮遊物質量
※3) ノルマルヘキサン抽出物含有量
公共用地 ダスト精錬炉
東工場 西工場
生浜工場
N
西工場防波堤およびその周辺からのアルカリ水の流出 排水口における基準超過項目
排水溝における基準超過項目
千 葉 地 区 の 環 境 問 題
西工場北西護岸周辺に置いたスラグ※1、および公共用地に
敷いた表層土に含まれるカルシウム成分が雨水に溶け出して 高アルカリ水となり、防波堤の水抜き孔および護岸の低い部 分から海へ漏出したと推定されます。
公共用地に敷かれた表層土の掘削撤去、山砂による 埋め戻しを実施。
原 因
●西工場護岸およびその周辺からの高アルカリ水の漏水
●西6号排水口 における基準超過(シアン化合物について)
シアン化合物が、ダスト精錬炉から以下の原因で周囲に漏 洩し、雨水などにより排水口に流出したと推定されます。
①湿式除塵装置の循環水に含まれるシアンが、冷却塔より ミスト分として周囲に飛散。
②シックナー※2内スラッジを脱水し排出する過程で、シアン
を含んだ脱水スラッジおよび排水が周囲に漏洩。また、こ の一部がスラッジ運搬車のタイヤに付着し道路に拡散。 ③循環水の沈殿池のコンクリート面に微細な亀裂があり、
ここよりシアンを含んだ循環水が漏水。
④設備(湿式集塵機・沈殿池・温水槽・冷水槽等)を清掃す る過程で回収したシアンを含んだスラッジ・排水の一部 が仮置きや運搬の過程で外部に漏洩。
原 因
●一部排水口における届出排水量と実際の値との乖離
一部排水口において、届け出排水量と実際の値に乖離があり
原 因
周辺の流入水について調査し、漏水している埋設管の補修、
再発防止のための対策
再発防止のための対策
ᰝ
表層土の処理(2005年3月31日)
公共用地との敷地境界に鋼矢板を打設するとともに その上部に堰を設置し、工場内から公共用地への雨水 の流出を防止。
ᰞ
公共用地への雨水流出防止(2005年5月27日)
■西工場における対策
・ダスト精錬炉を停止(1月22日)
・周囲の堆積ダスト・土壌を徹底的に除去(1月25日∼28日)
再発防止のための対策
ᰝ
ダスト精錬炉周辺の清浄化
・ダスト精錬炉周囲をコンクリート舗装
・防液堤の高さを30cmから50cmに嵩上げ(3月2日完了)
ᰞ
ダスト精錬炉周囲の雨水処理強化
■基準値超過の事実発覚後、応急対策として
以下を実施いたしました。
西工場以外の敷地についても、護岸背面の止水壁の 設置・護岸の嵩上げ・築堤を検討。
ᰝ
護岸背面の止水
ヤードの雨水対策として、ヤードと周辺道路を堰と側溝 で仕切り、道路への雨水のオーバーフロー防止などを検討。
ᰞ
ヤードの雨水対策
北護岸を1m嵩 上げし、表面の雨水 の護岸からの流出 を防止。
ᰟ
護岸からの雨水流出防止(2005年3月19日)
■千葉地区の全敷地からの漏水対策
循環水の冷却方式を冷却塔方式から間接冷却方式に 切替えることによって、ミストの飛散を完全に防止。
ᰝ
冷却塔からのミスト飛散防止
スラッジの受け皿(鉄製)を設置するとともに、造粒 設備を導入し、脱水スラッジを造粒設備に直送し脱水機 周辺へのスラッジと排水の漏洩を防止。造粒化により 運搬過程などでの漏洩を防止。
ᰞ
脱水スラッジの排出時の漏洩対策
沈殿池・温水槽・冷水槽の亀裂補修とライニングを実 施し、遮水性を向上。沈殿池底面形状のすり鉢型化によ り堆積スラッジの排出性向上と点検を容易化。
ᰟ
沈殿池よりの漏水対策
堆積物を減少させるため、沈殿池を増設するとともに、 循環水の一部を抜き出し、塩類の濃縮防止。水質監視 のためのセンサーを増設し、監視を強化。
抜き出した水や施設周辺の降雨を新たに設ける防液 堤内で一時仮受けし全て回収。回収した水は、新設のシ アン水処理施設により、シアンを除去後に排出。
ᰠ
設備清掃時の漏洩対策
千 葉 地 区 の 環 境 問 題
: 委 員 長 副委員長 委 員
※1) スラグ ※2) シックナー
本件に関する問い合わせ先
■ 千葉地区の環境問題についての情報
http://www.jfe-steel.co.jp/works/east/chiba/environment2.html ダスト精錬炉からのミスト飛散防止対策に先立ち、従来の 冷却塔設備解体を公害防止協定に基づく事前協議の手続き を経ずに実施してしまいました。また、シアン含有水などを緊 急移動した際に、一部に保管場所から地上に漏れ出すなどの 問題を生じさせてしまいました。これらは、改善処置を速やか
に実施するために、関係各部門が業務を分担し実施していく 過程で発生したものです。以後、公害防止協定の遵守事項を 再度社内に周知・徹底させるとともに、同協定を遵守し、千葉県・ 千葉市との密接な連携のもと、着実に改善対策を実行してお ります。
●公害防止協定に基づく事前協議の不備
全社的な環境に関する諸施策を立案・検討・推進し、全社 を統括・指導する部門として環境管理部を本社に設置。
ᰝ
環境管理統括部門の設置(2005年4月1日)
本社監査部に環境専門の担当者を配置し、グループ会社 を含めて以下の観点で環境監査を実施しています。
ᰞ
本社監査部による環境監査の実施
企業の社会的責任(CSR)に、より徹底して取り組むため、 推進組織として本社にCSR室を設置しました。さらに、7 月より社長を議長とするCSR会議を設置しました。
ᰟ
CSR室の設置(2005年4月1日)
JFEスチールの環境への取り組みについて社外有識者 の意見を求めるため、社長直属の環境管理諮問委員会を 設置し、第一回を5月24日に開催しました。8月31日には 千葉地区の現地視察も行いました。
ᰠ
環境管理諮問委員会の設置
環境管理部門および生産工程の環境管理実態を各地区 間で相互にチェックする環境診断制度を導入しました。
ᰡ
社内定期環境診断の実施
約1,800人のJFEスチールエンジニア全員に公害防止 管理者(国家資格)の受験を義務付け、環境意識の向上を はかります。(2005年より3ヵ年)
ᰢ
公害防止管理者資格取得推進
社外監査役を含む4名の監査役によりグループ全体の環 境管理業務への取り組み状況を監査するとともに、監査部 の環境監査とも連携を取りながら、環境管理の担当部署か ら対応状況などをヒアリングし、現地視察を行っております。
ᰣ
監査役による環境監査の実施
本社および全社的な取り組み
本件の再発防止に向け、千葉地区のみならず全社的な環境 管理体制および環境意識の向上もはかるため、以下のような 全社的な対策にも取り組んでいます。
今後の継続的な取り組み
JFEスチールは、千葉地区環境問題について、千葉地区、本社および全社的な取り組みを確実に実行するとともに、環境管理体制 のより一層の向上にむけて、全社一丸となり取り組んでまいります。さらに、JFEグループ全体としても、環境に対する取り組みを一 層強化してまいります。
環 境 報 告 Ⅰ
環 境 報 告 Ⅰ
環境重点目標と実績
●環境マネジメント
2005年度 環境重点目標 2004年度 環境重点目標 2004年度 実績
J
F
E
ス
チ
ー
ル
川
崎
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ク
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ク
ト
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ス
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F
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ア
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グ
En
JFEスチール 地球環境委員会
JFEエンジニアリング 環境委員会
JFE都市開発 環境委員会
川崎マイクロエレクトロニクス 環境委員会
JFE技研 環境委員会
関連会社 環境委員会
関連会社 環境委員会 環
境 報 告 Ⅰ
3階層の会議体でグループの
環境マネジメントを実施
■環境マネジメント組織体制
JFEグループは、環境理念「地球環境の向上を経営の最重 要課題と位置付け、環境と調和した事業活動を推進すること により、豊かな社会づくりをめざします」のもと、グループの総 力をあげて事業活動における環境保全に努めてまいりました。 また、長年培ってきた環境・エネルギーに関わる各種の独自技 術を活用した、数多くの商品・技術・サービスの提供を通じて、 温暖化・資源循環・エネルギーなどの諸問題の解決に向けて 積極的に取り組んでいます。
JFEグループは、JFEホールディングス社長を議長とする「環 境会議」を最高の意思決定機関として設置するとともに、事業 会社・関連会社の環境に関する意思決定を担う「環境委員会」 を設置し、さらに事業会社傘下の関連会社にも、各関連会社 へ意思決定を担う「環境委員会」を設置して、3階層の会議体 により、環境に関する諸問題の解決推進に取り組んでいます。 さらに、JFEホールディングスと5事業会社の環境担当者の間 で「グループ環境連絡会」を設置し、環境活動のグループ内の
水平展開とそのレベルアップをはかっています。
JFEスチール東日本製鉄所(千葉地区)において、昨年12 月以降、排水(水質)に関わる環境問題が明らかとなりました。 これを受け、グループ全体として環境管理体制の抜本的建て 直しを行うとともに、管理運営面、設備面における再発防止策 に全力で取り組んでまいります。
環境経営の推進体制
環 境 会 議
グループ環境連絡会 関連会社グループ連絡会
環境管理部
環 境 報 告 Ⅰ
JFEスチールの環境管理体制
JFEエンジニアリングの環境管理体制
JFEスチールでは、東日本製鉄所(千葉地区)の環境問題 を契機として、事業所および本社における環境管理組織の改 革を行いました。事業所では、2005年1月より、従来エネルギー 部門と合わせた組織となっていた環境管理部門を、環境管理 に関する権限を強化・明確化した環境管理部として独立設置 しました。また、本社では、全社の環境管理レベルの向上・維 持を所管する部門として、2005年4月より新たに環境管理 部を設置しました。
環境管理に関する会議体としては、全社、事業所および関連 会社の各階層間で下図のような委員会構成を設けており、各 委員会を事業所および本社の環境管理部が機能的に運用す ることで、JFEスチール全体として環境管理を推進する体制 としています。社長を委員長とする『地球環境委員会』では、 全社の環境管理に関する方針などの重要事項を報告・審議し ており、各事業所ごとの『環境管理委員会』において、事業所 の実態に応じた環境管理の推進をはかる仕組みとしています。
また、JFEスチールとその関連会社との間では『グループ
会社環境連絡会』を設け、環境管理に関する情報交流により 関連会社の環境管理推進の支援を行っています。さらに、
2005年5月からは、JFEスチールの環境への取り組みに関
して社外有識者の意見を求めるため、社長直属の『環境管理 諮問委員会』を設置し、社内検討だけにとどまらない環境管理 の推進体制を構築しています。
JFEエンジニアリングでは、社長を委員長とする「JFEエン ジニアリング環境委員会」のもと、環境委員会を実務レベルで 補完し全社環境マネジメントシステムの維持・改善事項を検 討する「JFEエンジニアリング環境専門委員会」、エンジニア リンググル−プ会社への環境管理徹底の指導と各グル−プ会 社の環境管理状況を集約する「JFEエンジグループ環境連絡 会」、の2つの会議体で環境管理を行っていました。
2005年7月に、環境管理体制の一層の強化と、環境リスク マネジメント体制の構築および機能的な運営をはかることを
目的に、JFEエンジニアリンググループ全体の環境について
の主管部署として環境管理室を新設し、環境管理強化策の立案、 実施および指示・指導と各スタッフの環境管理状況を集約す る「環境管理室定例会議」を新しい会議体として設けました。
これによって、「環境委員会」のもとに、3つの会議体を置く新
たな環境管理体制としました。
環境監査の強化
東日本製鉄所(千葉地区)の環境問題を受け、JFEスチー
ルでは、本社監査部に環境専門の担当者を配置し、JFEスチー
ル各事業所およびJFEスチールグループ各社に、環境管理 状況、環境関連法規制の遵守体制などの内部監査を実施し ています。事業会社本社による事業会社グループ各社の内 部環境監査は、JFEエンジニアリングなど他の事業会社にも 展開しています。
環境管理体制の整備
●環境マネジメント
En
vironmental Sustainability Report
■JFEエンジニアリングの環境管理体制図 ■JFEスチールの環境管理体制図
JFEエンジニアリング
関連会社
関連会社 【旧組織体制】 【新組織体制】
環 境 報 告 Ⅰ
環境教育
環境マネジメントシステム導入の状況
環境監査
JFEグループは、環境理念のもと、環境マネジメントシステ ムの向上を目指して、ISO14001の認証取得をベースに傘 下各社の自主的、継続的な環境への取り組みを推進しています。 これまで、下表の通り生産拠点を有する3事業会社では、すべ ての生産事業所(あるいは全社)で認証を取得しました。また、 多くの傘下関連会社でも取得を推進しています。
今後も、グループとして、認証取得企業・事業所の拡大をはかっ ていきます。
なお、JFEスチール東日本製鉄所(千葉地区)においては、
2005年2月4日より登録認証が一時停止となっておりました が、マネジメントシステムの見直しを行い、2005年8月4日に 解除されました。
JFEグループでは、環境マネジメントシステムを継続的に 改善していくために、認証機関による外部監査に加え、内部 監査を実施しています。内部監査は、外部機関による監査員 養成教育を受講した環境管理関連業務経験者が中心となっ て実施しています。また、環境管理関連業務経験者は、社内 における環境審査員養成教育を担当するなど、環境管理に 関する人材の育成・確保にも努めています。
外部監査および内部監査によって指摘された事項につい ては、法規制などの社会の動向をふまえ、環境マネジメント システムの見直しを含めた具体的な対策を講じ、迅速に実行 することで、環境パフォーマンスの向上をはかっています。
JFEグループでは、一人ひとりが環境保全の意味を正しく 理解し、日常業務の中で自覚を持って環境保全活動に取り組 む企業風土の醸成を目指して積極的な環境教育を行っていま す。各事業会社では新入社時や昇格時の研修プログラムの中 に環境教育を織り込み、階層別・職種別に年に一度の頻度で環 境問題をめぐる世の中の動き、JFEグループにとっての環境 保全活動の意義と取り組み、社員としての責務、環境マネジメ ントの重要性などについて学ぶ環境保全活動階層別教育を実 施しています。
また、各生産事業所においては、環境マネジメントシステ ムとして定められた年間スケジュールに基づき、一般社員向 け、特定作業従事者向け、内部環境監査員向け、環境関連法 規教育などの環境教育を年に1回の頻度で定期的に実施し ています。
環境マネジメントシステム
■環境マネジメントシステム取得状況(事業会社)
対象組織名 認証取得年月
■環境マネジメントシステム取得状況(関連会社)
環 境 報 告 Ⅰ
訓練(災害時の対策)
グリーン購入の状況
JFEグループは、2002年に事務用品・生産用部材・材料の 購入におけるグループ共通のガイドライン「グリーン購入ガイ ドライン」を策定しました。現在、JFEグループ関連会社へと
適応を拡大しています。
JFEグループでは、事後および緊急事態に対処するために、 さまざまな訓練を行っています。JFEスチール西日本製鉄所(倉 敷地区)では、水島コンビナートの合同防災訓練にも参加して います。また、JFEエンジニアリングでは、油流出事故を想定 した海洋汚染対策訓練を実施しています。
環境啓発
●環境マネジメント
En
vironmental Sustainability Report
環境月間活動
JFEグループでは、毎年6月の環境月間に、従業員の環境に 対する意識向上を目的とし、環境マネジメントの一環として、 各事業会社の事業所ごとの地域特性を考慮した独自の活動 を展開しています。
■主な活動
環 境 報 告 Ⅰ
展示会を通じた交流
JFEグループでは、環境をテーマとした各種の展示会に参 加し、さまざまな方との情報交換に努めています。10万人以
上が来場した「エコプロダクツ2004」では、「いろいろなと
ころでJFEの技術が活かされています」と題して出展し、環境 に貢献するグループの技術・商品を紹介しました。
NPOへの協力
JFEグループは、川崎市臨海部における産業活性化と環境の 調和について調査研究・提言するNPO法人「産業・環境創造リ エゾンセンター」にその設立から参加しています。経済と環境 の調和のとれた持続可能な社会形成に向けて、産官学、市民と の連携のプラットフォームとなり、産業の活性化や環境・エネル ギー問題の解決に貢献する活動の推進に協力しています。
JFEスチールでは、関連会社のJFE物流(株)とともに、2002
年度からNPO法人「ヴォースニッポン※1」のボランティア海洋
観測活動※2に協力しています。JFE物流(株)は、外航本船に自
動測定機器を搭載し、外洋での海洋表層のモニタリングを行い、 データを採取して、ヴォースニッポンの研究用に公開しています。
環境コミュニケーション
※1) ヴォースニッポンNPO法人
インターネットによる情報提供
JFEグループではインターネットを通じて、環境情報提供 を積極的に行っています。ホームページでは「環境への取り 組み」と題して、環境経営の考え方と活動内容などを紹介し ています。また、Q&Aをコンセプトとした環境専門サイト「環 境ソリューションウェブサイト」を開設し、環境エネルギーに 関するさまざまな情報を提供しています。さらに、環境に関 する一般知識をわかりやすく紹介する環境サイト「エコビー イング(http://www.ecobeing.net/)」との連携により、 一般の方々にJFEグループの取り組みを紹介しています。
http://www.jfe-holdings.co.jp/ environment/index.html
●産業活性化と環境の調和に資する調査研究、提言
●普及・広報活動 ■主な活動内容
■海洋観測活動への協力
環 境 報 告 Ⅰ
「トンボはどこまで飛ぶかフォーラム」への参加
JFEエンジニアリング鶴見事業所は、「トンボはどこまで飛ぶ
か」調査に2003年の第一回から実行委員として参加し、構内 の調査地点の提供やトンボ捕獲にも協力しています。
「トンボはどこまで飛ぶか」調査は、京浜臨海部の工業地帯で、 企業によって一定規模確保されている緑地やビオトープで最近 生息が目立ってきているトンボに注目し、その飛来地域を調査
するものです。企業緑地の間で、トンボが往来していれば、京浜
臨海部全体の種の多様性の回復安定につながり、企業内緑地が 都市の環境保全に大きな意義を持つことを示すことになります。 2004年度の調査は、8月に3日間行われ、京浜臨海部の企業、 市民団体、高校生、専門家など延べ200人以上が参加し、12種 342個体の調査が行われました。
鉄鉱石採掘(露天掘り)跡地での森林保全
JFEグループのJFE奥草津(株)は、群馬県吾妻郡六合村に おいて、露天掘り鉄鉱石鉱山跡地(鉄山)の148.2haの私有 地および周辺国有林の植林・間伐など森林保全を行っています。 鉄山は、表土が少なく土砂崩れが多く、森林整備には不適な場 所ですが、長年の努力により、貴重な動植物の生息する森林が よみがえっています。ここには、自然休暇村を整備しており、 JFEグループ社員の福利厚生施設としても利用されています。 また、休暇村内の広場は、ボーイスカウトや子ども会の夏キャ ンプにも開放しています。
地域社会の環境活動への参加
JFEグループは、各地域で行われている環境活動にも積極 的に参加しています。
たとえば、JFEスチール西日本製鉄所(福山地区)では、清 掃ボランティアの一環として広島県福山市の芦田川の清掃活 動に毎年(年3回)参加しています。2004年度は従業員延べ 約200名が参加しました。また、岡山県笠岡市のカブトガニ 生息地の清掃活動にも毎年参加しているほか、製鉄所周辺の 公道(歩道)清掃も毎月行っています。
環 境 報 告 Ⅰ
設備投資の推移
JFEは環境改善を推進するため、技術開発の成果もふまえ て設備投資を積極的に行ってきています。省エネルギー投資 では、1990年以降の投資累計額は約3,480億円にのぼり、 世界トップクラスのエネルギー使用効率を実現しています。
また、環境保全投資では、1973年以降の投資累計額は約 4,830億円に達しており、2004年度は集塵機の増強、粉塵 飛散防止フェンスの設置などの環境負荷低減対策に投資しま した。
環境会計
対象期間
■省エネルギー投資累計額 ■環境保全投資※累計額
環境会計
2004年度の環境会計については、環境関連設備投資額は 147億円、費用は719億円で、全設備投資に占める環境関連 設備投資の割合は約16%でした。
投資の主なものは地球温暖化防止のための高効率酸素プ ラント導入、炉頂圧発電設備(TRT)の増強と、大気汚染防止 のための集塵機の増強です。また、費用の主なものは環境保全、
資源の有効活用、地球温暖化防止で、その大半は運転維持・管 理費と減価償却費です。環境関連の研究開発費用は49億円で、 全研究開発費に占める割合は約14%でした。
なお、2004年度の活動の結果、副生物の資源化率は99.5 %を達成しています。また、省エネルギー効果は金額換算で 41億円と見積もっています。
■環境保全コスト
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環 境 報 告 Ⅱ
JFEスチールはこれまで環境負荷低減のため、省エネルギー技術、環境保全技術の開発と積極的な 設備投資を行ってきた結果、世界最先端レベルのエネルギー効率と資源循環率などを誇る製鉄プロセ スを構築しました。そして現在も、各製鉄プロセスごとにさらなる環境負荷の低減を目指し、新たな技 術開発と設備の導入に取り組んでいます。2004年度の主なインプット・アウトプットは以下の通りです。 また、JFEグループは、製鉄所のインフラと独自のリサイクル技術を活かし、社会や他産業で発生する廃 棄物を受け入れ、それらの再資源化・再利用を行うことによって循環型社会の実現に貢献しています。
製鉄プロセスのマテリアルフロー
JFEスチールの製鉄プロセス
エネルギー所内リサイクル(69%)
排水・蒸発ロス(6.1%) 最終処分量(0.5%)
副生物所内リサイクル(34.0%)
化学物質
●排出量 1,552t ●移動量 315t
排ガス
●SOx排出量 4.2百万m3
●NOx排出量 13.7百万m3
●ばいじん
水資源循環(93.9%)
投入資源
地
域
・
産
業
・
社
会
エネルギー供給(31%)
●電力 ●燃料ガス ●蒸気
海域・陸上土木用材 (65.5%)
●セメント原料 ●路盤材 ●港湾用材 ●肥料
鉄鋼製品 27.6百万t
(粗鋼ベース)
その他の製品
●化成品 ●酸素 ●窒素 ●水素 ●アルゴン 鉄鋼原料
●鉄鉱石 45百万t ●石炭 24百万t ●石灰石 5百万t
購入エネルギー
●電力+石油系燃料 106PJ
工業用水 230百万t
リサイクル原料
●鉄スクラップ(転炉) ●使用済みプラスチック(高炉) ●トナー(焼結)
リサイクル原料
●使用済みプラスチック ●使用済みペットボトル ●廃家電商品
供給製品
再生製品
原料ヤード コークス炉 焼結機 高炉 転炉・連続鋳造
電気炉 加熱炉
発電所
コークス炉ガス 転炉ガス 酸素プラント
熱間圧廷・
冷間圧廷 連続焼鈍・ 表面処理 物流
発生物
環境影響
対策設備 対策施設
乾式消火(CDQ) 石炭調湿(CMC) 燃焼制御
焼結クーラ排熱回収 点火炉ラインバーナ
使用済み プラスチック吹込 微粉炭吹込 炉頂圧発電 熱風炉排熱回収 燃料ガス予熱
ガス回収 ガス顕熱回収 窒素ジェットヒータ 取鍋加熱
リジェネバーナ 直送圧廷 低温抽出
エンドレス圧廷
連続化 排熱ボイラー 回転型蓄熱式 熱交換器
輸送手段の選択 輸送距離の短縮 積載率の向上 モーダルシフト IT化の推進
圧廷廃水 酸洗廃水
SS・廃油 廃酸・鉄塩
廃酸・廃アルカリ処理 廃油再生 凝集沈殿処理
表面処理廃水
金属イオンなど
廃水処理 低公害車両の導入
NOx・SPM 排ガス
低NOxバーナ 燃料のクリーン化 NOx
排ガス・ダスト
ガス回収・集じん ダスト処理 スラグ資源化 粉じん・SS 排ガス・スラグ ダスト・廃水
ガス回収・集じん ダスト処理 スラグ資源化 粉じん・SS 排ガス・スラグ ダスト・廃水 排ガス・ダスト
廃水
粉じん・NOx SOx
排ガス脱硫 排ガス脱硝 コークス炉ガス脱硫
廃安水COD処理 化成品回収 粉じん・NOx SOx・COD 排ガス・ダスト 廃水(安水)
ヤード散水 ベルトコンベア集じん レーザ式粉じん監視 粉じん ダスト
ガスタービンコンバインド発電 発電所燃料予熱 高効率空気分離
循環水
副生物 15.6百万t
●スラグ ●ダスト ●スラッジ
回収エネルギーリサイクル
●副生ガス ●排熱回収蒸気 ●高炉炉頂圧発電
高炉ガス
省エネルギー技術
製鉄プロセス
環境保全技術 環
境 報 告 Ⅱ
環 境 報 告 Ⅱ
●事業活動における環境負荷低減:JFEスチール
En
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エネルギー消費量の削減
JFEスチールの地球温暖化防止への取り組み
※1) 鉄鋼業の環境保全に関する自主行動計画
※2) 自主行動計画の追加的取り組み
※3) 関連電炉会社4社
※4) ペタジュール(PJ)
※5)
■JFEスチールのエネルギー原単位推移※5
■JFEスチールの粗鋼生産量推移※5
Õ Õ Õ Õ
■JFEスチールのエネルギー消費量推移※5
Õ Õ Õ Õ
(社)日本鉄鋼連盟は、1996年12月に2010年度のエネ
ルギー消費量を1990年度比10%削減する目標を掲げ、「鉄
鋼業の環境保全に関する自主行動計画※1」を策定しました。
また、1997年9月には、自主行動計画に追加的取り組み※2を
盛り込み、さらに1.5%のエネルギー消費削減を掲げるなど、 地球温暖化対策に積極的に取り組んでいます。その結果、日 本の鉄鋼業は、2003年度に1990年度比5.7%のエネルギー 消費量の削減を達成するなど、着実な成果をあげています。 JFEスチールは、従来から省エネルギー活動に積極的に取 り組んできました。そして現在も、高まる粗鋼需要や製品の高 付加価値化への要請に応えながら、日本鉄鋼連盟の自主行動 計画もふまえ、一層の省エネルギー活動を展開しています。
2004年度のJFEスチールおよび関連電炉会社4社※3に
おけるエネルギー原単位(粗鋼トン当たりの消費エネルギー) は22.4GJ/t-sとなり、1990年度比14%削減しました。こ れは、自動車用鋼板や造船用厚板など高付加価値製品の需要 増加に応え、粗鋼生産量が31.3百万トンと1990年度比 19%増加(2003年度比2%増加)したことに加え、高炉の 改修など一時的な要因がありましたが、操業諸元の最適化お よび省エネルギー活動の推進などにより、エネルギー消費量
を702PJ※4へと、1990年度比2%の増加(2003年度比
2%増加)に抑制して実現したものです。なお、CO2排出量の 2004年度実績は、1990年度からほぼ横ばいの約57百万ト ンと試算しています。
JFEスチールは、地球温暖化問題の重要性を十分に認識し、 今後も、新たな省エネルギー技術の開発・導入や次世代製鉄 技術の開発などの地球温暖化防止対策を推進するとともに、 環境調和型鉄鋼製品や省エネルギー技術の提供を通じて、産 業界はもとより、民生・運輸部門における地球温暖化対策によ り一層貢献していきます。
■日本鉄鋼業のエネルギー消費量推移
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環 境 報 告 Ⅱ
1期省エネルギー活動」を開始し、以降、1990年頃までに、 加熱炉燃料低減、操業改善、大型排熱回収設備の導入、生産工 程の連続化・省エネルギー操業などを推進し、1973年度比 約20%の省エネルギーを達成しました。その後も積極的に
発足以降は、「第5期省エネルギー活動」として、炉頂圧発電
設備の能力アップ、高効率酸素プラントの導入など、さらなる 地球温暖化防止対策の徹底を推進しています。
■JFEスチールのエネルギー原単位指数の推移(1973年=100とした指数)
Õ Õ Õ Õ Õ Õ Õ Õ
省エネルギーによる 地球温暖化防止
地球温暖化防止対策の 徹底
工程連続化 省エネルギー操業
第1期(Õ73∼Õ78) 第2期(Õ79∼Õ85) 第3期(Õ86∼Õ94) 第4期(Õ95∼Õ02) 第5期(Õ03∼)
加熱炉 燃料低減
操業改善
大型排熱回収 設備の導入
JFE条鋼(株)姫路製造所では製鋼工場の150トン電気炉を環 境調和型である原料予熱槽直結型電炉へ更新し、2005年末に 稼動予定です。
既存電気炉ではスクラップ装入時の炉蓋開放、および操業時高 温の排ガスを廃棄しているため熱ロスが約43%と大きいのに比 べ、原料予熱槽直結型電炉ではスクラップ予熱槽が炉体に直結し ているため熱回収が可能です。
また、原料を予熱槽上部よりほぼ連続装入するため熱ロスは約 14%と大幅に低減でき、省エネルギー効果が大きく、2004年度 エネルギー使用合理化事業者支援事業(NEDO※1)に採択されまし
た。炉体の密閉化により排ガスのクリーン化も可能なため、自動車 リサイクルでの廃車全部利用促進にも役立つと考えられています。
●グループ会社での省エネルギー事例
図1:既存電気炉環 境 報 告 Ⅱ
●事業活動における環境負荷低減:JFEスチール
En
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副生物の発生・排出の抑制
JFEスチールは、業界の動きに先駆けて、発生した副生物(ス ラグ※1、ダスト、スラッジ※2など)を所内で製鉄原料としてリサ
イクルする仕組みを構築する「ゼロウェイスト活動」を推進し ており、現在では製鉄プロセスで発生する副生物の99%以上 を資源化しています。また、同時に副生物発生量の抑制に向 けた取り組みを推進しています。さらに、副生物の大半を占め るスラグのリサイクル製品の用途開発、市場拡大に積極的に
取り組むなど、最終処分量の低減を推進しています(下記囲み 記事参照)。JFEスチールの2004年度の副生物発生量は、 昨年と同程度の約1,560万トンでした。最終処分量は、ダスト の社外での資源化を推進したことにより、2003年度比約3 万トン減少し、7.9万トン(1990年度比84%削減)となりま した。これらの結果、2004年度の資源化率は99.5%となり ました。今後とも最終処分量の削減に取り組んでいきます。
■最終処分量・資源化率の推移 ■副生物発生量の内訳(ドライ換算)
※1) スラグ ※2) スラッジ
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●鉄鋼副生物(スラグ)の新たな用途
■「ロードクール」ヒートアイランド現象抑止舗装材
海域用材
製鋼スラグを用いた、仮設道 路材で、締固め易く、埋立地や湿 地帯などの軟弱地盤上において、 施工直後からトラックや重機の 走行が可能。また耐磨耗性に優れ、 轍がつきにくい特徴があります。
■「ロードタフ」仮設道路材
■「マリンブロック」藻場着生基盤(鉄鋼スラグ炭酸固化体) ■「マリンベース」覆砂材
製鋼スラグを用いた潜堤材。 生物に必要な微量成分を供給し 天然石と比べてより良好な生物 生息場を作る事ができます。また、 流況制御用潜堤材としても有望 な材料です。
■「マリンストーン」潜堤材
製鋼スラグに水砕微粉末等を 調合して水和固化した人工石材。 港湾用材料に採用が進んでいます。
■「人工石材」自然砕石代替
(鉄鋼スラグ水和固化体:フェロフォーム)
高炉水砕スラグを用いた覆砂材。 海底の有機物(ヘドロ)を覆い富 栄養化の原因となるリン、窒素の 溶出を抑え、青潮の原因となる硫 化水素の発生を抑制します。また、 底生生物の生息に適した粒度です。 高炉スラグ微粉末を主成分とした保水性固化体をアスファル
ト舗装に用いることで、 雨天時の雨水の保持と 晴天時の蒸発で舗装体 の温度を低下させます。
製鋼スラグにCO2を吸収させたエコ固化体。主成分は、炭酸
カルシウムで、貝やサンゴと同じ もの。海での安定性、海藻やサン ゴの着生が抜群です。
資源循環への取り組み
道路用材
環 境 報 告 Ⅱ
環境保全への取り組み
大気保全
水質保全と水の循環利用
製鉄には大量の水を使用します。JFEスチールは、使用後 の水の性状に応じて、生物処理法や物理処理法、化学処理法 などによる徹底した浄化処理を行い、水の循環利用やカスケー ド利用※2を推進しています。この結果、循環率※3は、工業用水
使用量の約94%という高い数値を維持しています。また、公 共水域への排水についても、たとえば有機物を含む廃水は活 性汚泥によって生物処理した後、凝集沈殿、砂ろ過および活性 炭吸着を行うなど、徹底した浄化処理を行っています。
■SOx排出量の推移
●硫黄酸化物(SOx)の排出抑制
JFEスチールは、これまでにSOxの排出抑制策として、低硫 黄燃料への切り替えや高効率の排ガス脱硫装置の設置を推 進してきました。1976年には世界に類を見ない「アンモニア
硫安法※1」を採用した高効率な焼結炉排ガス脱硫装置を東日
本製鉄所(京浜地区)に設置し、SOxを大幅に低減しました。 また、2002年度には西日本製鉄所(福山地区)の焼結炉で、 新たに排ガス脱硫装置を2基増設しました。2004年度のSO x排出量は、粗鋼生産量増などの影響により2003年度比0.7 (106Nm3)増の4.7(106Nm3)となりましたが、1973年度 のSOx排出量と比べると13%まで削減したことになります。
●窒素酸化物(NOx)の排出抑制
JFEスチールは、NOxの排出抑制策として、排ガス脱硝装置 の設置などを推進してきました。1976年には、NOxを窒素と 水に分解する焼結炉排ガス脱硝装置を東日本製鉄所(千葉地区) 区)に、1979年には東日本製鉄所(京浜地区)にそれぞれ設置
し、NOx排出量を大幅に削減しました。また、加熱炉にリジェネバー
ナなどのNOx発生量の少ないバーナを採用するなど、NOx排 出量の削減を進めています。2004年度のNOx排出量は、 2003年度比0.5(106Nm3)減の13.7(106Nm3)となりま した。これは、1973年度のNOx排出量の40%であり、半分以 上を削減したことになります。
●粉じん・ばいじんの排出抑制
JFEスチールは、粉じん対策として、原料ヤードでの散水や、 コンベア乗継部の密閉化などを実施し、粉じんの発生を抑制し ています。2004年度には西日本製鉄所(倉敷地区)の石炭ヤー ドに防風フェンスを設置し、粉じんの飛散抑制を強化しています。
また、コークス炉、焼結炉、 高炉、転炉など粉じんや ばいじんが発生する施設 には、高性能の集塵機を 設置するなどの対策を実 施しています。
※1) アンモニア硫安法
※2) カスケード利用
■化学的酸素要求量(COD)の推移
■工業用水の循環率の推移
■NOx排出量の推移
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環 境 報 告 Ⅱ
●事業活動における環境負荷低減:JFEスチール
En
vironmental Sustainability Report
化学物質の管理・排出抑制
JFEスチールは、2004年度のPRTR法(化学物質排出把握 管理促進法)の届出では、年間1トン(特定第1種化学物質につ いては年間0.5トン)以上の取り扱いのあった38物質について 届出を行っています。大気・公共用水域への排出量の合計は、 2003年度比約70トン削減し764トンとなりました。また、事 業所内埋立と事業所外移動を含めた廃棄物としての排出・移動 量の合計は、2003年度比約50トン増加し1,103トンとなりま した。その結果、排出・移動量の総合計では、2003年度比25ト
ン削減し1,868トンとなりました。
JFEスチールは、有害性が高く排出量の多い物質から優先的 に排出削減を進めています。その結果、2004年度のダイオキ シン類の排出量は、2003年度比約3g-TEQ削減し8.8g-TEQ となりました。
今後も、JFEスチールは化学物質の排出・移動について自主
的な取り組みで削減を推進していきます。
※1) 鉄鋼事業
※2) SPM
※3) モーダルシフト
鉄鋼輸送の合理化・効率化
JFEスチールは、鉄鋼輸送での燃料消費によって発生する
CO2やNOx、SPM※2の削減も大きな課題と考えています。
そこで、モーダルシフト※3を推進し、車輌・船舶を効率的に運
用するとともに輸送手段を合理的に選択するなど物流におけ る環境負荷低減に取り組んでいます。
■物流における環境配慮の取り組み内容
改善の視点 具体的内容 事業所内
土壌
・輸送ロットの改善による 陸上輸送品の海上輸送化
・低排出ガス新規車輌の積極的な導入 ・首都圏を中心に強化されたSPMなどの
環境規制への対応
・160tキャリア車および特殊大型車輌の導入 ・トレーラー輸送効率を最適化する
自動配車システムの開発・導入
・船内保定資材のリサイクル使用率の向上 および梱包の簡素化
1)モーダルシフトの推進
2)トラクター排出ガスの低減
3)車輌の大型化、システム導入
4)その他
環 境 報 告 Ⅱ
JFEエンジニアリングの環境負荷低減への取り組み
地球温暖化防止
(社)日本産業機械工業会は、1997年に「産業機械工業の 環境自主行動計画」を策定し、2010年に向けて、CO2排出原 単位(生産高あたりのCO2排出量)を年率1%改善することを 目標に掲げ、業界全体で自主的、積極的に地球温暖化防止対 策に取り組むことを提言しています。
JFEエンジニアリングは、各生産拠点の機能、業務特性にあ わせた環境マネジメントシステムを構築し、地球温暖化防止 に取り組んでいます。
オフィス部門においては、昼休みなどの消灯、未使用時パソ コンの電源遮断などの節電活動および確認パトロールを推進 した結果、2004年度の電力使用量は、鶴見事業所において 1997年度比16%削減、津製作所において1999年度比14 %削減しました。
生産部門においては、加工重量当たりの電力使用量削減を 社内目標として掲げています。鶴見事業所および津製作所は 削減目標を達成しましたが、清水製作所では上期の低操業に よる生産効率低下によって、電力総使用量は減少しましたが、 目標は達成できませんでした。
これらの活動の結果、生産部門とオフィス部門を合わせた 当社の2004年度のCO2排出量は、2003年度と同一レベル の14.0千トン(1990年度比17%削減)となりました。しか しながら、2004年度売上高1億円当たりのCO2排出量は、売 上高の減少にともない、2003年度比2%増加となり、5.7ト ン/億円(1990年度と同一レベル)となりました。
なお、JFEエンジニアリングでは2004年8月から8ヶ月間、 11箇所の現地工事におけるCO2排出量の把握を試行した結 果、総CO2排出量は4,695トンでした。今後は、現地工事にお けるCO2排出量の把握活動をさらに拡大する予定です。
廃棄物の発生・排出抑制
オフィス部門においては、啓発活動(構内放送・ポスターなど) および分別項目拡大などにより、鶴見事業所・津製作所のごみ の最終処分量率が目標以下に低減しました。ただし、清水製 作所においては、最終処分量は減少しましたが、最終処分量率 の目標は達成できませんでした。
生産部門においては、津製作所は、廃棄物発生量の削減、分 別の徹底により最終処分量削減の目標を達成しましたが、鶴 見事業所、清水製作所は、目標を達成できませんでした。 現地工事においても、廃棄物の最終処分量率の低減を目指 して分別収集、減容化およびリサイクル推進などに取り組んで おります。その結果、現地工事における最終処分量率は24% となり、目標値40%以下を達成しました。
化学物質の管理・排出抑制
PRTR法に従い、排出・移動量については、自治体経由で国 に報告しています。塗料、溶接材料、ガソリンなどを管理対象 物とし、その削減に向けた活動を推進しています。
■CO2排出原単位の推移
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■CO2排出量の推移(オフィス部門と生産部門の合計)
■オフィスにおける廃棄物の削減
■生産部門における廃棄物の削減
■現地工事における廃棄物の削減